近年、業務のデジタル化やリモートワークの普及により、SaaS(Software as a Service)の導入が急速に進んでいます。また、業務ごとに最適なツールを選ぶ「ベスト・オブ・ブリード型」の導入が一般化し、SaaSはあらゆる業務領域に浸透しています。

しかしその一方で、SaaSを導入すること自体が目的化し、「SaaS間のデータ連携」や「業務フローの統合」といった視点が後回しになっているケースも少なくありません。結果として、情報が各ツールに分断され、手作業の転記や非効率な運用が温存されてしまう課題が浮き彫りになっています。

本記事では、国内で活用されている主要なSaaSと、それぞれが提供するAPIの一覧・役立つシーンを解説します。また、API連携の課題を解決した、ETLツール「TROCCO」によるデータ連携方法についてもご紹介します。

SaaSとは

SaaSとは、Software as a Serviceの略で、インターネットを通じてソフトウェアを利用するサービス形態です。従来のパッケージソフトとは異なり、クラウド上のアプリケーションにブラウザからアクセスし、サブスクリプション方式で必要な機能を必要な期間だけ利用できます。

1990年代までは、企業は自社内にハードウェアを設置し、ソフトウェアをインストールするオンプレミス型のサービスが主流でした。その後、90年代後半にASP(Application Service Provider)が登場し、2000年代初頭にSalesforceが「No Software」のスローガンとともにクラウドベースのCRMを提供開始したことがSaaS普及の転換点となりました。

SaaSの主な特徴としては、以下のような点が挙げられます。

  • インターネットを経由してどこからでもアクセスできる
  • 複数ユーザーでの共有・同時編集ができる
  • 提供者側がアップデートを担うため、保守運用が楽
  • 導入コストが低く、簡単に利用開始できる

このように、SaaSにはさまざまな利用メリットがあるため、組織のDXを推進するうえで欠かせない要素となっています。

国内SaaSの公開されているAPIを紹介

ここでは、国内の代表的なSaaSと、そのSaaSが一般開発者向けに提供しているAPIをご紹介します。

kintone

kintone(キントーン)とは、サイボウズ株式会社が提供する、業務アプリ開発を簡単にできるサービスです。たとえば、各業務の日報や管理など、自社の業務に合わせたアプリを開発できます。

最大の特徴は、それらのアプリ開発をGUI上の操作だけで実行できる点です。コーディング無しで直感的に操作できるため、プログラミングの知識が無い方でも簡単に扱えます。
kintoneはクラウドサービスであるため、インターネット環境さえあれば、オフィス外からでもアクセス可能です。そのため、リモートワークや出張先でも必要なデータに迅速にアクセスでき、チームメンバーとのスムーズな連携が図れます。

kintone REST API

kintone REST APIとは、REST(REpresentational State Transfer)と呼ばれる規格で設計されたAPIで、いわゆる一般的なWeb APIです。外部サービスからkintone内のデータを操作する際に利用されます。

具体的には、レコードの取得/登録/更新/削除や、ファイルのアップロード/ダウンロードを実行可能です。前章の「kintoneのAPI連携でできること」でご紹介した連携事例は、このkintone REST APIを利用して実施されます。

kintone REST APIの公式ドキュメントはこちら

kintone JavaScript API

一方kintone JavaScript APIは、kintoneのアプリ画面上の操作や見た目に関するカスタマイズを行うためのAPIです。その名の通りJavaScriptで記述され、kintoneのUI上で動作します。

kintone JavaScript APIを活用することで、標準機能だけでは実現が難しい機能も補うことができ、自社に最適なシステムを構築できます。たとえば、住所情報をもとにした地図表示や条件によって文字のフォントやサイズ、背景色を変更可能です。

kintone JavaScript APIの公式ドキュメントはこちら

Salesforce

Salesforceは、米国Salesforce社が提供するクラウド型のCRMシステムです。「Salesforce」とは、単体のサービスや機能の単称ではなく、Sales CloudやService Cloudなどの複数サービスを組み合わせたプラットフォームの総称です。自社の事業内容や利用目的に応じていくつかのサービスを選定し、導入効果を最大化できます。

Salesforeは、CRMとしての機能を中心として、営業活動の効率化に主に活用されます。またCRM機能以外にも、マーケティングオートメーション(MA)や営業支援(SFA)の機能も提供されており、Salesforceひとつで営業領域全体をカバー可能です。

REST API

REST APIとは、REST(REpresentational State Transfer)と呼ばれる規格で設計されたAPIで、いわゆる一般的なWeb APIです。Salesforceの機能やデータにアクセスするための基本的な手段となります。

役割は後述のSOAP APIと非常に似ていますが、REST APIの方が柔軟性・拡張性に優れています。そのため、Webアプリケーションやモバイルのデータ統合や、大規模・複雑なタスクによく用いられます。

またREST APIは、開発のしやすさが特長です。HTTPメソッドやJSON形式・XML形式など、一般的なWeb技術に基づいているため、新たな専門知識を必要とすることなく、迅速に開発を進められます。

REST API 公式ドキュメントはこちら

SOAP API

SOAPとは、Simple Object Access Protocolの略で、異なるプログラムやプラットフォーム間で情報を交換するためのプロトコルです。SOAP APIは、Salesforceが提供するAPIの中でもっとも歴史が長いAPIで、さまざまなケースで使用されています。

SOAP APIには、レコードの取得・更新やデータ検索など、システム間のデータ統合を実施するに必要な機能が備わっています。これにより、SalesforceをERPや会計ソフトと連携させることが可能となるのです。

SOAP APIは厳密な仕様にもとづいており、安全性・信頼性に優れています。一方、前述のREST APIは、シンプルでより柔軟性が高い特徴を持ちます。セキュリティが求められる場合はSOAP API、クライアントとの軽量なデータ通信にはREST APIなど、目的に合わせて使い分けましょう。

SOAP APIの公式ドキュメントはこちら

Connect REST API

Connect REST APIは、通称「Chatter API」とも呼ばれており、SalesforceのChatter機能に特化したAPIです。

Connect REST APIを使用することで、Salesforce内のレコードやファイルをコミュニティプラットフォームと統合し、他のメンバーと迅速に情報共有できるようになります。

RESTの規格に基づいているため、Webやモバイルの技術と互換性が高く、開発のハードルが低い点が特徴です。

Connect REST APIの公式ドキュメントはこちら

Apex REST API

Apex REST APIは、Salesforce独自のプログラミング言語「Apex」を活用したAPIであり、カスタムREST APIを作成するための機能です。ApexクラスのメソッドをRESTエンドポイントとして公開することで、Salesforce内のデータを外部システムと連携したり、カスタムロジックを実装したりできます。

カスタムデータ管理の一例として、複合主キーを使用したレコード管理が可能です。この管理方法は、複数のフィールドを統合して一意の識別子として扱うケースに有用です。

Apex REST APIの公式ドキュメントはこちら

Apex SOAP API

Apex SOAP APIは、Apex REST APIと同じくApexを活用したAPIで、カスタムSOAP APIを作成するための機能です。REST APIとは異なり、XML形式のみを使用し、厳格なデータスキーマ(WSDL)に基づいて外部システムと通信します。

Apex SOAP APIは主に、エンタープライズ向けのシステム統合やトランザクションの信頼性が求められる環境で使用されます。たとえば、「ERPや会計システムとSalesforceのデータを同期する」ケースや、「複数の注文データを一括で登録し、一部失敗時にはロールバックする」ケースで利用されます。また、政府系のシステムなど、通信に高い安全性が求められるケースにも有用です。

Apex SOAP APIの公式ドキュメントはこちら

Analytics REST API

Analytics REST APIは、Salesforce内のデータ分析に使用するデータ群「データセット」や、これらのデータをグラフや表として可視化した「レンズ」にアクセスできるAPIです。

Analytics REST APIを活用することで、Salesforceの分析機能を外部システムと容易に連携できます。たとえば、Salesforce内に存在する、レポートやダッシュボードにアクセス可能です。また、データセットバージョンのリストを取得したり、Analyticsアプリケーションの開発・管理をしたりできます。

Analytics REST APIの公式ドキュメントはこちら

User Interface API

User Interface APIは、その名の通り、Salesforce上でカスタムUIを構築するためのAPIです。Webアプリケーション・モバイルアプリケーションを構築する際、ユーザーや顧客の操作体験を向上させるために活用されます。

User Interface APIを利用することで、レコードの操作やリストビューのカスタマイズ、アクションの統合などが可能となり、直感的なUIを構築できるようになります。

2015年、Salesforceは「Lightning Experience」という新たなUIを導入しました。これは、従来のSalesforceと比べると、より直感的に使いやすく、柔軟にカスタマイズできるUIでした。このLightning Experienceをs支えているのが、User Interface APIです。

User Interface APIの公式ドキュメントはこちら

GraphQL API

GraphQL APIは、1回のリクエストで必要なデータだけを取得できるAPIです。

REST APIのデータ取得では、エンドポイントごとに固定されたデータが取得されてしまいます。そのため、たとえばユーザーの電話番号のみを取得しようとしても、担当者名や住所などの不要なデータまで取得(オーバーフェッチ)してしまう場合があるのです。これにより、過不足なくデータを取得するためには、複数のエンドポイントにリクエストを送信する手間が生じます。

一方GraphQL APIは、クエリで取得するデータ項目を指定し、必要なフィールドのみを取得できます。そのため、1回のリクエストで必要なデータのみを取得でき、エンドポイントの構築や送受信にかかる手間を削減できるのです。

GraphQL APIを利用することで、ダッシュボード表示の高速化を実現できます。REST APIとは異なり、リードや取引先、商談に関するデータを1回のリクエストで取得できるためです。

GraphQL APIの公式ドキュメントはこちら

Tooling API

Tooling APIは、Salesforceのメタデータをプログラムで操作・管理するためのAPIです。

通常、SalesforceのApexクラスやVisualforceページの作成・編集は、開発者コンソールやSalesforceのUIを通じて行います。しかし、Tooling APIを利用することで、外部ツールやスクリプトを通じて自動化やバッチ処理が可能になります。

これにより、CI/CDのパイプラインに組み込めたり、スクリプトを実行するだけでApexクラスやVisualforceのページを自動デプロイできたりします。また、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するビジネスアプリケーションプラットフォーム「Force.com」の機能拡張もできます。

Tooling APIの公式ドキュメントはこちら

Bulk API 2.0

Bulk APIは、大規模なデータセットの操作に最適化されたAPIです。非同期でデータ処理を行い、1,000〜1,000,000件程度のレコードの一括処理(バッチ処理)に適しています。

おもなユースケースは、新規リード情報をSalesforceに一括登録する場合や、不要となった商談データを一括削除する場合などです。

Bulk API 2.0の公式ドキュメントはこちら

Metadata API

Metadata APIは、データベーススキーマやリレーションシップの定義、ワークフローといったメタデータを効率的に操作するためのAPIです。

通常、これらの設定は設定画面で手動変更できますが、Metadata APIを使えば、大規模な設定変更や環境の移行を一括で操作・自動化できます。

Metadata APIの公式ドキュメントはこちら

Pub/Sub API

Pub/Sub API(Publish/Subscribe API)は、Salesforce内外のシステム間で、リアルタイムにイベントを交換するためのAPIです。従来のStreaming APIの拡張版として登場し、大規模なデータのやり取りや分散システムとの統合を容易にしています。

イベント駆動型アーキテクチャ(EDA)に対応しており、 変更データキャプチャ(CDC)やカスタムイベントのリアルタイムな処理が可能です。また、gRPCプロトコルを使用しており、高速で柔軟性のある通信を実現しています。

おもなユースケースとしては、特定のイベントが発生した際、自動的に関連システムに反映・通知送信するケースが考えられます。たとえば、「Salesforceの商談データが更新されたら、ERPシステムに即時反映する」といったシステムを構築可能です。

Pub/Sub APIの公式ドキュメントはこちら

HubSpot

HubSpotとは、アメリカのHubSpot社が開発したクラウド型のCRMです。無料で始められる点やCRMとしての機能が充実している点から、世界135ヶ国以上・248,000社以上の企業に利用されています。

HubSpotは、広告などによる一方的な売り込みではなく、顧客ニーズに寄り添った情報提供で自然に引き寄せる「インバウンドマーケティング」の手法を提唱しており、それらの一連の流れを同ツール内で完結することが可能です。具体的には、以下の6つのツールにより、見込み顧客の醸成から獲得、満足度向上までを一気通貫で管理します。

  • Marketing Hub
  • Content Hub
  • Sales Hub
  • Service Hub
  • Operations Hub
  • Commerce Hub

これら6つのツールによってマーケティング領域が包括的にカバーされ、部署を横断した顧客情報管理が可能になります。シンプルで直感的なUIが採用されているため、マーケティングツールの利用経験が浅い人でも、すぐに使いこなせるようになるでしょう。

CRM API

CRM APIは、顧客情報や商談、サポート案件などの主要データを操作するためのAPIであり、他システムとの連携や自動処理を実現します。これにより、営業・カスタマーサポート・マーケティングチームが共通の顧客基盤に基づいて活動でき、業務効率の向上が期待できます。

【v4 Associations API】

レコード間の関連付けを作成、編集、削除するためのAPIです。カスタムラベルによる関連の意味づけも可能で、柔軟なデータ構造の設計をサポートします。

v4 Associations APIの公式ドキュメントはこちら

【Commerce API】

コマース関連のAPIです。ショッピングカートの作成や管理が行えたり、割引の設定と適用の管理が行えたりします。

コマースに関する各種APIの公式ドキュメントは、以下のリンクからアクセス可能です。

【Engagement API】

CRM内のエンゲージメント(通話やEメール、ミーティングなど)を管理するAPIです。

各エンゲージメントの公式ドキュメントは、以下のリンクからアクセス可能です。

【Extensions API】

外部アプリケーションとの連携を拡張するためのAPIです。たとえば、通話機能を外部アプリに統合したり、ビデオ会議ツールと連携できたりします。

機能拡張に関する各種APIの公式ドキュメントは、以下のリンクからアクセス可能です。

【Exports API】

CRMのオブジェクトデータやプロパティを一括エクスポートするAPIです。データバックアップや他システムへの転送用途に適しています。

Exports APIの公式ドキュメントはこちら

【Imports API】

CSVなどのファイルを使って、コンタクトや会社などのCRMデータをインポートするAPIです。大量データの初期登録・更新を自動化できます。

Imports APIの公式ドキュメントはこちら

【Lists API】

HubSpot内のオブジェクトを動的・静的リストとして抽出・管理できるAPIです。セグメント作成やリスト条件の取得などに対応しています。

Lists APIの公式ドキュメントはこちら

【Objects API】

CRMオブジェクト(コンタクトや会社、取引など)のレコードを作成・管理するAPIです。

オブジェクトに関する各種APIの公式ドキュメントは、以下のリンクからアクセス可能です。

【Limits tracking API】

HubSpot APIやCRM機能の利用制限や現在の使用状況を確認できるAPIです。APIコール制限などを超える前に監視・制御するのに役立ちます。

Limits tracking APIの公式ドキュメントはこちら

【Owners API】

CRM内のレコードに割り当てられた所有者情報を取得できます。ユーザーの識別子や割当状況をAPI経由で取得可能です。

Owners APIの公式ドキュメントはこちら

【Pipelines API】

取引やチケットのパイプラインとフェーズを管理するAPIです。営業・カスタマー対応の進捗管理や可視化に役立ちます。

Pipelines APIの公式ドキュメントはこちら

【Properties API】

各CRMオブジェクトのプロパティを追加・更新・削除するためのAPIです。業務に合わせた独自のフィールド管理が可能になります。

Properties APIの公式ドキュメントはこちら

【Property validations API】

オブジェクトプロパティに対して、入力値の制限やバリデーションルールを設定するためのAPIです。データ入力の整合性を保ち、誤入力の防止や品質の高いデータ管理をサポートします。

Property validations APIの公式ドキュメントはこちら

【Search API】

コンタクトや会社、取引などのCRMオブジェクトを複数条件で検索できるAPIです。フィルターやソート、ページネーションを活用して、目的のレコードを効率よく取得できます。

Search APIの公式ドキュメントはこちら

Marketing API

Marketing APIは、メールやフォーム、キャンペーンなどのマーケティング資産を外部アプリケーションから操作・追跡するためのAPIです。このAPIを活用することで、HubSpotを基盤とした統合的なマーケティング活動の自動化や、外部ツールとのデータ連携による戦略的な施策展開が可能になります。

【Marketing Emails API】

HubSpotで作成したマーケティングEメールの一覧取得や詳細情報の参照、統計データ取得などを行うAPIです。キャンペーンごとのパフォーマンス分析にも活用できます。

Marketing Emails APIの公式ドキュメントはこちら

【Marketing Single Send API】

トリガーベースで1通ずつマーケティングEメールを送信するAPIです。ユーザーの行動やイベントに応じた個別配信が可能で、パーソナライズに適しています。

Marketing Single Send APIの公式ドキュメントはこちら

【 Transactional Email API】

注文確認やパスワードリセットなどの取引系通知メール(トランザクションメール)を送信するためのAPIです。HubSpotのTransactional Emailアドオンが必要となる点に注意しましょう。

Transactional Emailの公式ドキュメントはこちら

【Marketing Events API】

ウェビナーやイベントなどのマーケティングイベント情報をHubSpotに登録・更新するAPIです。イベント参加者の情報をCRMに連携し、リードナーチャリングに活用できます。

Marketing Events APIの公式ドキュメントはこちら

【Subscriptions v4 API】

Eメールの購読ステータスやユーザーの同意設定を管理するAPIです。コンプライアンス(GDPRなど)に対応した適切な配信管理を行うために利用されます。

Subscriptions v4 APIの公式ドキュメントはこちら

CMS API

CMS APIは、Webページ、ブログ、ファイル、テンプレートなどのデジタルコンテンツをプログラム経由で管理・更新するためのAPIです。大規模サイトや動的コンテンツを扱う場面での効率的な運用、カスタマイズ性の高いWeb体験の提供が実現できます。

【Blogs API】

ブログ機能に関するAPIで、記事(Posts)、著者(Authors)、タグ(Tags)の管理が可能です。コンテンツの自動生成やSEO管理に活用されます。

ブログに関する各種APIの公式ドキュメントは、以下のリンクからアクセス可能です。

【CMS Content Audit API】

HubSpot CMSに保存されたWebサイトやブログなどの既存コンテンツを、監査・分析するためのAPIです。公開状態や品質のチェックに役立ちます。

CMS Content Audit APIの公式ドキュメントはこちら

【Domain management API】

HubSpotに接続されたドメインの設定・管理を行うAPIです。ルートドメインやサブドメインの登録状況、認証状態などをプログラムから確認・更新できます。

Domain management APIの公式ドキュメントはこちら

【HubDB API】

HubDBは、表形式のデータを管理できるCMS用データベース機能です。HubDB APIを通じてデータの読み書きや行・列の編集が可能で、動的ページ生成に最適です。

HubDB APIの公式ドキュメントはこちら

【Media Bridge API】

外部の動画・画像サービスとHubSpotメディアライブラリを連携させるAPIです。外部メディアの埋め込みや管理を容易にします。

Media Bridge APIの公式ドキュメントはこちら

【Pages API】

Pages APIでは、HubSpotで作成されたランディングページやWebページの取得・作成・更新・削除が可能です。ページ管理を外部アプリから自動化できます。

Pages APIの公式ドキュメントはこちら

【Site Search API】

Site Search APIでは、検索結果の取得やクエリの送信、カスタム検索体験の構築が可能です。高度なナビゲーション機能を実現します。

Site Search APIの公式ドキュメントはこちら

【CMS Source Code API】

テーマやテンプレートなどのCMSのソースコードをプログラムで操作できるAPIです。開発者はコードのバージョン管理や自動デプロイに利用できます。

CMS Source Code APIの公式ドキュメントはこちら

【URL redirects API】

Webサイト内のリダイレクト(URL転送)設定を管理するAPIです。旧URLから新URLへの自動転送を一括で制御でき、SEOやページ構造変更時に役立ちます。

URL redirects APIの公式ドキュメントはこちら

Analytics/Events API

Analytics/Events APIは、ユーザー行動やEメールなどのイベントデータを記録・分析する際に利用します。これにより、マーケティング施策や営業活動の効果を可視化したり、ユーザーの行動データを基にした高度なパーソナライズやナーチャリング施策を展開できます。

【Custom events API】

HubSpot外で発生するユーザーアクション(アプリ内操作や購入完了など)を、カスタムイベントとして登録・追跡するAPIです。イベント定義と完了送信の両方を管理できます。

カスタムイベントに関する各種APIの公式ドキュメントは、以下のリンクからアクセス可能です。

【Email Events API】

HubSpotで送信されたEメールの開封、クリック、バウンス、配信完了などのイベントデータを取得できるAPIです。メールパフォーマンスの分析や外部連携に利用されます。

Email Events APIの公式ドキュメントはこちら

【Event Analytics API】

イベントデータの集計情報(件数、傾向、タイムスタンプごとの動きなど)を取得できるAPIです。カスタムイベントの結果をレポートやダッシュボードに活用可能です。

Event Analytics APIの公式ドキュメントはこちら

【Reporting API】

HubSpot上で作成されたカスタムレポートや標準レポートのデータ取得・分析を行えるAPIです。外部BIツールとの連携や定期レポートの自動生成に適しています。

Reporting APIの公式ドキュメントはこちら

App management API

App Management APIは、外部アプリとの連携の際、OAuth認証やWebhookなどを制御するためのAPIです。このAPIを用いることで、外部システムと安全かつリアルタイムにデータ連携できるようになります。

【OAuth tokens API】

HubSpot APIを外部アプリから利用する際の認証・認可トークン(OAuth)の発行や更新、無効化を管理するAPIです。安全なAPIアクセスの基盤となります。

OAuth tokens APIの公式ドキュメントはこちら

【Webhook API】

コンタクトの作成や更新など、HubSpot上でのイベントを外部システムへリアルタイム通知するためのAPIです。アプリ間連携や自動処理に活用されます。

Webhook APIの公式ドキュメントはこちら

Automation API

Automation APIは、HubSpotの自動化機能(ワークフローやシーケンスなど)を外部から制御可能にし、特定の条件で自動処理を実行できる機能を提供します。これにより、営業・マーケティング・カスタマーサクセスの一貫したオートメーションを構築できます。

【Workflows API】

HubSpotのワークフローの取得・作成・更新・アクション管理ができるAPIです。マーケティングや営業の自動化構築を支援します。

Workflows APIの公式ドキュメントはこちら

【Custom Workflow Actions API】

HubSpotワークフローに独自のアクション・カスタム機能を追加するためのAPIです。外部アプリとの連携や特定業務に特化した処理を可能にします。

Custom Workflow Actions APIの公式ドキュメントはこちら

【Sequences API】

営業活動で使うEメールやタスクの自動ステップ配信(シーケンス)を管理するAPIです。ステップの作成や進捗確認、割り当てが可能です。

Sequences APIの公式ドキュメントはこちら

【Automation v4 API(β版)】

HubSpotの最新自動化機能を対象とした、次世代版のAutomation APIです。条件分岐やトリガー設定など、高度な自動処理をAPI経由で制御できます。

Automation v4 APIの公式ドキュメントはこちら

Conversations API

Conversations APIは、HubSpot上の受信トレイに届くメッセージの取得や送信、チャネル統合などを可能にするAPIです。独自チャネルとの接続や自動応答の仕組みも構築でき、サポート体験の質を向上させられます。

【Custom channels API(β版)】

HubSpotの受信トレイに独自のチャネルを追加するAPIで、非標準のメッセージプラットフォームとの連携が可能になります。たとえば、外部チャットやSNS連携などが実装可能です。

Custom channels APIの公式ドキュメントはこちら

【Inbox and messages APIs(β版)】

HubSpotの会話受信トレイに届いたメッセージの取得・送信・スレッド管理を行うAPIです。カスタマーサポートやチャットボットとの連携に活用されます。

Inbox and messages APIsの公式ドキュメントはこちら

【Visitor identification API】

Webサイト訪問者の識別情報を取得するためのAPIです。既存のHubSpotコンタクトとの照合により、パーソナライズされた接客が可能になります。

Visitor identification APIの公式ドキュメントはこちら

Library API

Library APIは、HubSpot上で使用されるファイルやミーティングリンクといったリソースを管理・提供するAPIです。メディアや営業リソースをシームレスに活用・共有し、効率的なコンテンツ提供や営業支援が可能となります。

【Files API】

HubSpotのファイルマネージャーに、画像やPDFなどのメディアファイルをアップロード・取得・削除できるAPIです。CMSやEメールでのファイル活用に役立ちます。

Files APIの公式ドキュメントはこちら

【Meetings API】

HubSpotのミーティングリンクの作成・管理・取得を行うAPIです。営業・カスタマーサポートのスケジューリング自動化に活用できます。

Meetings APIの公式ドキュメントはこちら

Settings API

Settings APIは、アカウント設定、ユーザー管理、通貨やビジネスユニットなどの基礎設定にアクセスし、全体のHubSpot環境の構成・制御を可能にするAPIです。組織全体のアカウント運用を外部から一元管理したい場合に有効です。

【Account activity API】

HubSpotアカウント内での設定変更やアクティビティ履歴を取得できるAPIです。監査やログ管理に利用され、変更内容の可視化が可能になります。

Account activity APIの公式ドキュメントはこちら

【Account information API】

現在のHubSpotアカウントに関する基本情報(ポータルIDやドメイン、プランなど)を取得するAPIです。外部アプリとの接続やアカウント確認時に活用されます。

Account information APIの公式ドキュメントはこちら

【Business Units API】

複数ブランドや部門を持つ企業向けに、各ユニットの設定・管理を行うAPIです。コンテンツの分離管理やレポート分割に利用されます。

Business Units APIの公式ドキュメントはこちら

【Currencies API】

HubSpotで扱う複数通貨の設定・取得・更新を行うAPIです。通貨記号や為替レート、デフォルト通貨の管理が可能で、グローバル展開している企業に必須の機能といえます。

Currencies APIの公式ドキュメントはこちら

【Users API】

HubSpotアカウントに登録されているユーザーの管理を行うAPIです。ユーザーの作成・削除・更新や、ユーザーについての詳細情報の取得が行えます。

ユーザーに関する各種APIの公式ドキュメントは、以下のリンクからアクセス可能です。

マネーフォワード クラウド

マネーフォワード クラウド(以下マネーフォワード)は、オンラインで経理財務・人事労務・法務などのバックオフィス全体を効率化するサービスです。銀行やクレジットカードと自動連携して仕訳や帳票を生成するため、入力作業を大幅に削減できます。また、AIが取引を学習することで自動仕訳の精度が向上し、使うほど会計業務が効率化されます。

クラウドの特性から、ブラウザとアプリのどこからでもアクセスでき、複数拠点で同時編集を行える点が特徴です。さらに、日々の仕訳データを基に自動で決算書を作成したり、キャッシュフローや収益に関するレポートを作成したりできるため、経営状況の迅速な可視化に役立ちます。

マネーフォワード クラウド経費API

クラウド経費APIを使うと、従業員や部署、プロジェクトなどのマスタデータの自動連携ができます。また、経費申請データの取得や作成、更新が可能です。これにより、他の勤怠・申請システムとの連携がスムーズに行え、経費精算業務の自動化や申請・承認フローの一元管理が実現します。

マネーフォワード クラウド経費APIの公式ドキュメントはこちら

マネーフォワード クラウド請求書API

クラウド請求書APIでは、請求書や見積書、納品書の作成・取得・更新・削除が可能です。外部の販売管理システムや基幹業務システムと連携することで、請求書発行の自動化やデータの一元管理が実現できます。帳票のPDF出力機能も備わっており、請求業務のミスや手間の大幅な削減に寄与します。

マネーフォワード クラウド請求書APIの公式ドキュメントはこちら

マネーフォワード クラウド給与API

クラウド給与APIを利用することで、従業員情報や給与支給明細、勤怠時間、手当・控除などのデータを外部システムと連携できます。これにより、勤怠管理や人事システムと給与計算の自動連携が可能になり、毎月の給与計算や明細配布の手間を大幅に削減できます。

マネーフォワード クラウド給与APIの公式ドキュメントはこちら

マネーフォワード クラウド債務支払API

クラウド債務支払APIでは、仕入先マスタや支払依頼、振込情報などを外部システムから登録・取得できます。支払フローの自動化や振込ステータスの追跡も可能です。これにより、経理・購買システムと連携して支払業務を一元管理できるようになります。

マネーフォワード クラウド債務支払APIの公式ドキュメントはこちら

Chatwork

Chatworkは、日本発のビジネス向けクラウド型チャットツールです。企業内外のコミュニケーションを効率化する充実した機能とシンプルな操作性が評価され、多くの企業で導入されています。

メッセージのやりとりだけでなく、タスク管理やファイル共有、ビデオ通話などが可能で、チーム間の情報共有に必要な機能をChatwork1つでカバーしています。また、社外の人が無料で利用できる点も魅力的で、取引先や顧客とのコミュニケーションにも活用可能です。

すべての通信をSSL/TLSを用いて暗号化し、ISMSなどの情報セキュリティの認証も受けているため、重要な情報を安全にやり取りできます。

REST API

REST APIでは、ユーザー・連絡先・ルーム・メッセージ・タスク・ファイルという6つのリソースに対して、取得、作成、更新、ダウンロードなどの操作を行えます。

この機能を活用し、新規リードがCRMやSFAに登録された瞬間、Chatworkへメンション付きのメッセージを送信して、営業チームへ即共有するといったロジックを実装できます。また、BIダッシュボードからKPIに関するデータを取得し、毎朝9時にスナップショットを投稿するといった定期レポーティングも可能です。

REST APIの公式ドキュメントはこちら

Slack

Slackとは、ビジネス向けのクラウド型コミュニケーションプラットフォームです。Slackの最大の特徴は、チャットベースのコミュニケーションを中心に据えながら、業務に必要な様々な機能を統合している点にあります。

Slackでは、「チャンネル」と呼ばれる話題やプロジェクト単位の会話スペースを作成し、必要なメンバーを招待することができます。これにより、メールのように情報が分散することなく、関連する会話が一箇所に集約されます。また、ダイレクトメッセージを使って個別のやり取りも可能です。

多くの企業がSlackを導入する理由として、メールよりも即時性が高く、情報の整理やアーカイブが容易である点、そして何より外部システムとの連携によって業務効率化が図れる点が挙げられます。

Web API

Web APIは、Slackのプラットフォームと外部アプリケーションを連携させるための主要なAPIです。メッセージの送信・取得、ファイルのアップロード、チャンネル管理、ユーザー情報の取得など、Slack上での基本的な操作を外部から行うための機能を提供しています。

Web APIを活用することで、Slackと外部システムをデータ連携させることが可能です。たとえば、CRMシステムから商談情報をSlackに自動通知したり、プロジェクト管理ツールのタスク更新をチャンネルに投稿したりできます。インタラクティブなボタンやメニューを使用した独自のワークフローも構築できるため、業務効率化に大きく貢献します。

Web APIの公式ドキュメントはこちら

Events API

Events APIは、Slackで発生するさまざまなイベント(メッセージ投稿、チャンネル作成、メンバー参加など)をリアルタイムで検知し、指定したエンドポイントに通知するためのAPIです。アプリケーションはこれらのイベントを受信することで、Slack内の活動に対して適切に反応できます。

Events APIを活用することで、特定のキーワードが含まれるメッセージに自動返信するボットや、チャンネルの活動を監視するモニタリングツールなどの開発が可能です。

Events APIの公式ドキュメントはこちら

Admin APIs

Admin APIsは、Slackワークスペースの管理者が使用する機能にプログラムからアクセスするためのAPIです。ユーザーやチームの一括管理、ワークスペース設定の変更、セキュリティポリシーの適用などの管理タスクを自動化できます。

Admin APIsを活用することで、Slack環境の効率的な管理が可能です。たとえば、人事システムと連携して入退社に伴うSlackアカウントの作成・無効化を自動化したり、部署移動に応じたチャンネルメンバーシップの調整を行ったりできます。また、複数のワークスペースにまたがる設定の一括適用や監査も容易になるため、IT管理者の運用負荷を大幅に軽減可能です。

Admin APIsの公式ドキュメントはこちら

SCIM APIs

SCIM(System for Cross-domain Identity Management)APIsは、ID管理システムとSlackの間でユーザー情報を同期するためのAPIです。企業のIDプロバイダー(Azure AD、Okta、OneLoginなど)とSlackを連携させ、ユーザー管理の一元化を実現します。

SCIM APIsを活用することで、企業の既存のID管理プロセスをSlackで実行できます。たとえば、社内の人事異動や組織変更に伴うユーザー情報の更新を自動的にSlackに反映させたり、シングルサインオン(SSO)と組み合わせて包括的なアクセス管理を実現したりすることが可能です。

SCIM APIsの公式ドキュメントはこちら

Audit Logs APIs

Audit Logs APIsは、Slackワークスペース内で行われた各種アクションの記録にプログラムからアクセスするためのAPIです。具体的には、ユーザーのログイン、メッセージの編集・削除、ファイルの共有、アプリのインストールなどを操作可能です。

Audit Logs APIsを活用することで、企業のコンプライアンス要件に沿った監査体制を構築できます。たとえば、セキュリティ監視システムと連携してSlack内の不審な活動を検知したり、定期的な監査レポートを自動生成したりできます。

Audit Logs APIsの公式ドキュメントはこちら

Status API

Status APIは、Slackのシステム稼働状況に関する情報にアクセスするためのAPIです。メッセージングやファイル共有、通話機能など、Slackの各サービスコンポーネントの現在の稼働状態や、発生している障害の詳細情報を取得できます。

Status APIは、Slackに依存する自社システムの安定運用に役立ちます。たとえば、社内ポータルにSlackの稼働状況を表示したり、障害発生時に関連システムに自動通知を送ったりするといった運用が可能です。

Status APIの公式ドキュメントはこちら

Slack Connect API

Slack Connect APIは、異なる組織間のSlackチャンネル共有(Slack Connect)を管理するためのAPIです。チャンネル招待の送信・受諾、共有チャンネルの設定管理、外部組織との連携状況の確認などの機能を提供します。

Slack Connect APIを活用することで、パートナー企業や顧客との連携ワークフローを自動化できます。たとえば、CRMシステムから特定の顧客との共有チャンネルを自動作成したり、プロジェクト開始時に関連するすべてのベンダーとの共有スペースを一括設定したりすることが可能です。これにより、組織間のコミュニケーションをより効率的かつセキュアに管理できます。

Slack Connect APIの公式ドキュメントはこちら

RTM API

RTM API(Real Time Messaging API)は、WebSocketを使用してSlackとリアルタイム通信を行い、イベント受信やメッセージ送信を可能にするAPIです。Events APIへの移行が推奨されており、現在はレガシーモデルとなっています。

RTM APIの公式ドキュメントはこちら

Backlog

Backlogは、株式会社nulabが提供する日本最大規模のコラボレーション型プロジェクト管理ツールです。有料契約企業は1万社以上、利用ユーザー数は170万人超の実績を持ち、幅広い業種・職種で活用されています。

課題管理やガントチャート、ファイル共有、お知らせ機能などの機能をもち、チーム間のコラボレーションや業務効率化を促進します。

GitやSubversionといったバージョン管理ツールと連携できるため、開発タスクとソースコードの一元管理が可能です。バグ管理やバージョン管理の機能も備わっており、とくにソフトウェア開発やWEB制作の現場で役立ちます。開発以外のチームでも直感的に使えるデザインとなっており、あらゆるプロジェクトやタスクの可視化に貢献します。

Backlog API公式ドキュメントはこちら

REST API

Backlogでは、課題やWiki、プロジェクト、ユーザーなどに対して、ブラウザ上のBacklogでできる大部分の操作をAPIでも実行できます。ここでは、REST APIで実行できる主な操作をカテゴリ別に紹介します。

【スペースに関するAPI】

Backlog APIでは、スペースの基本情報取得やアイコン取得、ディスク使用量取得などの操作が可能です。これにより、URL・タイムゾーン・プラン情報を一括把握したり、ディスク容量が80%を超えたらビジネスチャットへアラートを送ったりできます。 

【ユーザーに関するAPI】

Backlog APIでは、ユーザー一覧の取得やユーザー情報の取得、ユーザーの追加・削除などが可能です。この機能を活かし、人事システムと連携させ、入社日にアカウントを自動作成したり、退社日に自動削除したりできます。

【プロジェクトに関するAPI】

Backlog APIでは、プロジェクト一覧の取得やプロジェクトの追加・削除、プロジェクトの最近の活動の取得などが可能です。またプロジェクトに対して、状態、種別、カテゴリー、バージョン、カスタム属性などを追加・削除できます。これらの機能を活かし、CRM・SFAで案件を受注したら、新規プロジェクトを自動生成するフローなどを構築できます。

【Webhookに関するAPI】

Backlog APIでは、Webhookの追加・取得・更新・削除や、一覧の取得が可能です。Webhookの機能により、課題の状態が「完了」になったらSlackに自動投稿したり、課題削除や権限変更イベントを蓄積し、コンプライアンス監査に活用したりできます。

【課題に関するAPI】

Backlog APIでは、参加しているプロジェクトに新しい課題を追加したり、すでにある課題を削除したりできます。また、課題コメントの追加・取得・削除なども可能です。これにより、未完了のタスクを前日の夜に集計し、Botが会議用チャットに一覧を投稿する、といったフローを構築できます。

【Wikiページに関するAPI】

Backlog APIでは、WikiページやWiki添付ファイルの取得・追加・削除が可能です。この機能を活用し、旧ナレッジベースから API で一括移行したり、夜間バッチがシステム統計を生成し、Wikiに週次レポートページを新規作成したりできます。

【プルリクエストに関するAPI】

Backlog APIでは、プルリクエストやプルリクエストコメントの追加・取得・更新などが可能です。これを活かし、

【ウォッチに関するAPI】

Backlog APIでは、ウォッチの追加・更新・削除・既読化が可能です。この機能を活かし、CRMにおいて重要度の高い顧客を自動トラッキングしたり、経営層がチェックしている課題のみを毎朝PDFにまとめたりできます。

【チームに関するAPI】

Backlog APIでは、チーム(またはプロジェクトチーム)の追加・削除やチーム情報の取得・更新などが可能です。この機能を活かし、プロジェクトの発足とともにチームを自動編成したり、特定の社員のチーム別稼働時間をレポート化したりできます。

バクラク

バクラクは、株式会社LayerXが提供する、バックオフィス業務を効率化するクラウドサービスです。最先端のAIが組み込まれており、手動入力や紙面での管理を自動化・デジタル化できるツールです。バクラク請求書やバクラク申請、バクラク経費精算、バクラクビジネスカード、バクラク電子帳簿保存など、バックオフィス業務に必要な機能を幅広くカバーしています。

インボイス制度に対応した機能が充実しており、登録番号の自動確認や請求書の要件自動判定など、複雑な制度対応も自動化可能です。また、電子帳簿保存法にも対応しているため、コンプライアンス要件を満たしながら業務効率化を実現できます。

Marketo

Adobe Marketo Engage(マルケト)は、Adobe社が提供するMAツールです。Marketoを導入することで、マーケティング活動を効率化したり、顧客エンゲージメントを向上させたりできます。to B/to Cなどのビジネスモデルや業界、企業規模を問わず、幅広い企業で導入されています。

Marketoは、全10個のアプリケーションによる豊富な機能提供が特徴です。MA機能はもちろん、ABM(アカウントベースドマーケティング)やマーケティングアナリティクスなど、包括的なマーケティングソリューションを提供しています。これにより、マーケティングからセールス、カスタマーサクセスまでをシームレスにつなぐ役割を果たします。

REST API

REST APIは、Marketoのさまざまな機能(リード、アセット、活動ログなど)をHTTP+ JSON形式で操作・取得できるサーバー向けAPIです。OAuth2.0を使って認証し、MAの設定やデータ連携をコードで制御できます。

REST APIを活用すると、リードの登録・更新・検索・削除や、キャンペーンの自動起動、メールやランディングページの作成・管理などができるようになります。外部システムとのデータ連携において用いられ、Marketoの提供するAPIの中でもっとも頻繁に利用されるAPIです。

【Lead Database APIs】

Lead Database APIsは、Marketoのリードデータベースに直接アクセスし、リードやカスタムオブジェクト、リスト情報の作成・更新・削除を行うためのAPIです。とくに、営業やインサイドセールスのプロセスにおいて、CRMと連携したスコアリングやターゲティングの自動化に不可欠です。また、アクティビティログも取得できるため、ユーザーの行動履歴を分析基盤に取り込む用途にも使われます。

Lead Database APIsの公式ドキュメントはこちら

【Data Ingestion API】

Data Ingestion APIは、Marketoに大量のデータを一括で取り込むためのバルクインポート専用APIです。REST APIとは異なる独自の構成(v2エンドポイント)で、CSV形式のファイルをアップロードし、非同期でデータ取り込み処理を実行します。主に、ウェビナー参加者情報や外部DBからのリード一括取り込み、過去データの定期バッチ登録など、大量データを高速・安定的に処理したい場合に利用されます。

Data Ingestion APIの公式ドキュメントはこちら

【Asset APIs】

Asset APIsは、Marketo上で作成・管理されるメールテンプレートやランディングページ、フォームといったマーケティング資産を操作できるAPI群です。これらのAPIを活用することで、キャンペーンの構成要素をプログラム的に生成・更新でき、運用の効率化が進みます。また、フォルダやスニペット、トークンなども対象に含まれるため、パーソナライズやA/Bテストの自動化にも活用できます。

Asset APIsの公式ドキュメントはこちら

【Bulk Export API】

Bulk Export APIは、Marketo内に蓄積されたリード情報やアクティビティログをCSV形式で一括抽出できる高効率なデータエクスポート用APIです。日次バッチでのDWH連携や、BIツールによるKPI可視化、外部分析基盤へのデータ連携に最適です。REST APIと異なり、抽出処理を非同期ジョブとして実行するため、大規模データも安定して取り出せます。

Bulk Export APIの公式ドキュメントはこちら

【Bulk Import API】

Bulk Import APIは、CSVファイルを使ってMarketoにリードデータを一括登録・更新できるRESTベースのインポートAPIです。Data Ingestion APIと似ていますが、こちらはREST API v1の一部として設計されており、特に中小規模の一括アップロードや、定期インポートに向いています。ジョブIDを用いたステータス確認や、エラーデータの取得も可能です。

Bulk Import APIの公式ドキュメントはこちら

【User Context API】

User Context APIは、現在のAPIトークンに紐づいたユーザーの情報を取得するためのAPIです。どのワークスペースやデータパーティションにアクセスできるか、どのような制限がかかっているかを把握するのに役立ちます。複数環境でAPIを動的に切り替えるような大規模運用において、セキュリティ制御やテナント別処理を適切に行うための重要な補助APIです。

User Context APIの公式ドキュメントはこちら

【User Management API】

User Management APIでは、Marketoの管理者アカウントに関連するユーザー情報やロール情報をAPI経由で取得できます。REST APIを通じて、ユーザーの属性や付与されている権限の一覧を取得することで、システム連携時のアクセス制御や監査ログ管理などにも対応できます。ただし、新規ユーザーの作成や権限設定はAPIではできず、GUI上での操作が必要です。

User Management APIの公式ドキュメントはこちら

SOAP API

SOAP APIは、Marketo初期から提供されているXMLベースのAPIであり、REST API以前の統合手段として利用されてきました。現在はREST APIへの移行が推奨されています。

SOAP APIの公式ドキュメントはこちら

JavaScript API

MarketoのJavaScript APIは、WebサイトやLP上で動作するクライアントサイド向けAPIです。主にフォーム操作や訪問者トラッキングに使われ、Webマーケティング施策のフロントエンド部分を制御する目的で活用されます。REST APIと補完的な関係にあり、訪問データの収集やUX制御に強みがあります。

【Forms API】

Forms APIは、Marketoが提供する埋め込みフォームをJavaScript経由で制御するためのAPIで、MktoForms2オブジェクトを用いて操作します。Forms APIを使うことで、フォームの自動読み込み、事前入力、バリデーション制御、送信後のイベントフックなどを柔軟に実装できます。Google Analyticsや広告計測ツールとの連携や、UIに応じた動的フォーム出し分けなどに最適です。

Forms APIの公式ドキュメントはこちら

【Munchkin API】

Munchkin APIは、Marketoのトラッキング用JavaScriptライブラリで、Webサイト訪問者の行動(ページビュー、リンククリック、カスタムイベントなど)を自動・手動で記録できます。クッキーによる匿名訪問者の識別や、フォーム送信後にユーザーとリードを紐づけるassociateLead機能なども含まれています。取得された行動ログは、Marketoのスコアリングやセグメント判定、営業通知のトリガーとして活用されます。

Munchkin APIの公式ドキュメントはこちら

Sansan

Sansanとは、法人向けのクラウド型名刺管理サービスです。Sansanの最大の特徴は、正確なデータ化とスムーズな情報共有にあります。紙の名刺をスキャンするだけで、AIとオペレーターのダブルチェックによって99.9%の精度でデータ化され、データ化された顧客情報は組織全体で共有・活用できます。

部署や個人に分散していた名刺情報が一元的に管理できるようになることで、「誰が」「どの企業・担当者と」つながりがあるかを可視化します。これにより部門間の連携が強化され、営業機会の損失を防げるのです。

また、蓄積された名刺データは社内システムと連携させることで、マーケティングやセールス活動の効率化に寄与します。

Sansan APIの開発者ドキュメントはこちら

名刺API

名刺APIは、Sansanに登録されている名刺データの取得や操作を行うためのAPIです。名刺の検索、詳細情報取得、新規登録、更新、削除などの基本操作が可能です。

登録されたデータには、名前や会社名などの名刺に記載された情報に加え、登録日時や更新日時などのメタデータも含まれます。そのため、条件を指定した名刺の一括検索や登録日時による絞り込みなどを行えます。

名刺APIを活用することで、CRMツールとSansanの名刺データを同期させたり、マーケティングツールと連携して顧客分析を行ったりできます。顧客情報の一元管理と営業DXを推進するうえで中心的な役割を担うでしょう。

人物API

人物APIは、Sansanに登録されている人物情報の取得や操作を行うためのAPIです。このAPIを使用することで、人物の検索、詳細情報の取得、人物情報の更新、および人物の統合・分離といった操作が可能になります。

人物情報には、最新の所属情報や連絡先、人物ごとのメモ、コミュニケーション履歴などが含まれます。そのため、これらの情報をもとに、顧客のキャリアパスの追跡や人脈ネットワークの可視化、重要顧客との接触履歴の一元管理などが可能です。営業担当者の異動があっても顧客との関係性を維持したり、取引先キーパーソンの動向を把握したりするなど、長期的な顧客関係管理に役立ちます。

コンタクトAPI

コンタクトAPIは、Sansanに登録されている名刺や人物に対するコミュニケーション履歴(コンタクト)の管理を行うためのAPIです。主な機能として、コンタクトの登録、検索、取得、更新、削除などの操作が可能です。

コンタクトAPIを活用することで、営業活動の記録を自動化したり、SFAやCRMと連携して顧客対応の履歴を一元管理したりできます。たとえば、メールシステムと連携して送受信履歴を自動的にSansanに記録したり、商談管理システムの情報をSansanのコンタクト情報として反映させたりすることが可能です。これにより、「いつ」「誰が」「どの顧客と」「どのようなやり取りをした」かが可視化され、効果的な顧客フォローや引き継ぎが実現します。

タグAPI

タグAPIは、Sansanに登録されている名刺や人物、コンタクトなどに対するタグ情報の管理を行うためのAPIです。具体的には、タグの作成、検索、更新、削除、および各オブジェクトへのタグ付け・解除といった操作が可能です。

タグAPIを活用することで、顧客や取引先を独自の基準で分類・整理したり、特定のプロジェクトやキャンペーンに関連する顧客をグループ化したりできます。たとえば、商談状況や顧客ランク、フォローアップの優先度などをタグによって表現することが可能です。また、自社のマーケティングシステムと連携させれば、セグメント別の施策実施や効果測定も容易になるでしょう。

組織API

組織APIは、Sansanに登録されている企業や部署などの組織情報の管理を行うためのAPIです。たとえば、組織の検索、新規登録、更新、削除、および詳細情報の取得などの操作が可能です。

組織APIを活用することで、自社のCRMツールや顧客データベースとSansanの組織情報を同期させたり、取引先企業の情報を体系的に管理したりできます。たとえば、取引先の組織変更(合併・買収・分社化など)の追跡や、企業グループ全体の取引状況の把握に役立ちます。

営業活動の分析においても、業種や企業規模などの切り口で現状の取引を分析する際に有用です。

管理API

管理APIは、Sansanアカウントの各種設定や統計情報を管理するためのAPIです。管理APIでは、プラン情報、請求情報、ストレージ使用量、APIの利用制限や利用状況など、Sansanアカウント全体に関わる情報にアクセスできます。また、通知設定やセキュリティ設定などの変更も可能です。

管理APIを活用することで、Sansanの利用状況をモニタリングしたり、独自の管理ダッシュボードを構築したりできます。たとえば、部門ごとの名刺登録数や活用状況を可視化したり、APIの利用量が制限に近づいた際に自動的に通知を送ったりするシステムを構築できます。

ユーザーAPI

ユーザーAPIは、Sansanを利用する社内ユーザーの情報管理を行うためのAPIです。具体的には、ユーザーの検索、詳細情報の取得、新規ユーザーの追加、既存ユーザー情報の更新、および権限設定の変更などの操作が可能です。

ユーザーAPIを活用することで、人事システムと連携したユーザー情報の自動更新や、組織変更に伴うアクセス権限の一括変更などを実施できます。たとえば、社員の入退社や異動情報を人事システムから取得し、Sansanのユーザー情報を自動的に更新することで、常に最新の組織体制を反映させられます。また、プロジェクトチームなど、公式の組織図とは異なるグルーピングでのユーザー管理も可能です。

SmartHR

SmartHRとは、人事・労務のデータ管理に特化したクラウド型のサービスで、クラウド人事労務ソフトとしては国内シェアNo.1を誇ります。入社手続きや退職手続き、年末調整などの手続きをクラウド上で完結させられる点が強みです。

SmartHRでは、従業員1人1人にアカウントが付与され、本人が直接自身のスマホなどから個人情報を入力できます。したがって、人事・労務担当者が代わりに入力する必要がなく、業務負担を大幅に軽減することができます。

また、給与計算ソフトや勤怠管理システムなどのシステムと連携させておけば、SmartHRの登録情報を変更するだけで、それらシステムにも更新が自動反映されます。このように、SmartHRは単体での活用だけでなく、他ツールとの連携によって全社的なDX推進を実現する可能性を持ったサービスです。

SmartHRの公式リファレンスはこちら

人事・労務情報関連API

【従業員に関するAPI】

従業員の氏名や住所、雇用形態、入退社日などの基本情報を取得・登録・更新・削除できるAPIです。人事システムとの連携でマスターデータを一元管理できます。

【家族情報に関するAPI】

配偶者や子など、従業員の扶養家族に関する情報を操作できます。税務や社会保険手続き、扶養控除の自動処理などに活用されます。

【続柄に関するAPI】

家族の続柄を定義するAPIです。扶養家族との関係性を明確にし、手当や税務処理に正確に反映させられます。

【産休育休情報に関するAPI】

従業員が取得する産休・育休の開始日や復職予定日を管理できます。人事や労務の休職管理業務を効率的にサポートします。

【雇用形態に関するAPI】

正社員や契約社員など、従業員の雇用形態を登録できます。これをもとに、勤務条件や給与計算の自動設定を行うことができます。

【職種に関するAPI】

従業員の職種を登録・管理するAPIです。業務カテゴリごとの人材分析や配置に利用できます。

【部署に関するAPI】

部署の名称や階層、表示順などを管理できます。従業員データとの関連付けにより、組織図や人事異動データの自動連携が可能になります。

【役職に関するAPI】

従業員の役職を管理できるAPIです。職位ごとの権限設定や評価制度との連携にも対応しています。

【等級に関するAPI】

等級制度の構成を管理するAPIです。昇格基準や給与レンジの設計に役立ちます。

【事業所に関するAPI】

本社・支社などの事業所情報を操作するAPIです。従業員と拠点の紐付けを通じて、組織構成の管理がスムーズに行えます。

給与・報酬関連API

【給与に関するAPI】

支給額や控除内容などを管理できる給与関連のAPIです。外部の給与計算システムとの連携が効果的です。

【給与支給形態に関するAPI】

支給形態(時給・月給など)を管理するAPIです。勤務区分に応じた給与計算の基盤として活用されます。

【給与明細に関するAPI】

給与明細データを取得・登録・削除できるAPIです。従業員への配信や履歴保管を電子化することで業務効率が向上します。

【口座情報に関するAPI】

従業員の銀行口座情報を操作するAPIです。振込ミスを防止しながら、安全に給与支払いを行うために活用されます。

【源泉徴収に関するAPI】

源泉徴収額や税額に関する情報を操作できるAPIです。年末調整や税申告処理を自動化する際に役立ちます。

【源泉徴収票に関するAPI】

源泉徴収票を出力・取得できるAPIです。電子配布や税務ソフトへのデータ連携を通じて業務を効率化します。

カスタム情報管理・入力支援API

【従業員カスタム項目グループに関するAPI】

企業独自の情報をグループ単位で追加・管理できます。資格や社内IDなどの項目を柔軟に取り込めるようになるため、汎用性に優れています。

【従業員カスタム項目テンプレートに関するAPI】

カスタム項目のテンプレートを作成・編集できます。他部署やグループ会社で共通利用できるため、データ入力の標準化が図れます。

【従業員情報収集フォームに関するAPI】

従業員に対する情報収集用のフォームを作成・送信できます。入社時や異動時のデータ収集を効率化する手段として有効です。

【メールフォーマットに関するAPI】

通知や案内のメールテンプレートを管理するためのAPIです。特定のイベントに応じて、柔軟な文面変更や自動送信が実現できます。

業務自動化・運用支援API

【Webhookに関するAPI】

従業員の追加や更新などの操作に応じて、外部システムへリアルタイムで通知を送信します。自動化のトリガーとして有効なAPIです。

【バックグラウンド処理に関するAPI】

非同期処理を実行・監視できるAPIです。データ出力や重い処理を裏で行い、操作中の画面表示に影響を与えないようにします。

システム関連API

【ユーザーに関するAPI】

システムにアクセスするユーザーのアカウントを管理するためのAPIです。権限設定やロールの割り当ても柔軟に行えます。

【会社情報に関するAPI】

法人番号や所在地、企業名などの会社情報を取得できます。帳票出力や各種申請の自動化に役立ちます。

カオナビ

カオナビとは、株式会社カオナビが提供するタレントマネジメントシステムです。社員の顔写真付きで人材情報を一元管理し、スキルや経験、評価データを可視化することで戦略的な人事業務を支援します。企業規模や業界、業態を問わず導入されており、導入企業数は4,000社以上です。(2025年6月現在)

検索機能を使えば、必要なスキルを持つ人材をすぐに見つけられ、適材適所の人材配置を実施できます。また、あらゆる評価制度に対応した人事評価機能により、評価の透明性向上と公正な人事評価を実現します。

kaonavi API v2.0

kaonavi API v2.0は、各種人事データの取得・更新を可能にするRESTful APIです。以下に、このAPIの機能をカテゴリ別にまとめます。 

【タスク進捗状況に関するAPI】

非同期で実行されるタスクの進捗状況を確認できます。

【レイアウト設定に関するAPI】

メンバー情報やシート情報のレイアウト設定を取得可能です。

【メンバー情報に関するAPI】

メンバー情報の取得・更新・削除や顔写真の登録・更新が可能です。

【シート情報に関するAPI】

シート情報の取得・更新・レコード追加や添付ファイルの登録・更新が可能です。

【所属ツリー関するAPI】

所属ツリーの一括取得・一括更新が可能です。

【ユーザー情報に関するAPI】

ユーザー情報の取得・更新・削除などが可能です。

【ロールに関するAPI】

ロール情報の一括取得が可能です。

【拡張アクセス設定に関するAPI】

拡張アクセス設定の一括取得・全入れ替えが可能です。

【マスター管理に関するAPI】

マスター情報の一括取得・更新が可能です。

スマレジ

スマレジとは、株式会社スマレジが提供するクラウド型のPOSレジシステムです。高機能なPOSレジシステムとして幅広い業種のお店で利用されており、2025年1月時点でアクティブ店舗数は48,000店を突破しています。

スマレジの主な特徴は、導入の手軽さと豊富な機能です。iPad、iPhone、iPod touchアプリによって初期費用0円から始められる一方、外部システム連携やEC連携、キャッシュレス対応など多岐に渡る機能が提供されています。また、売上分析の機能も充実しており、時間軸や商品軸、取引軸など、さまざまな方法で売上を分析可能です。

スマレジAPI

スマレジAPIは、スマレジ管理画面にて設定を行う、従来より提供されているAPIです。しかし、仕様書のダウンロードが必要である点や、開発・検証にスマレジのアカウント取得が必要である点などが課題で、将来的に廃止が予定されています。(2024年5月時点で時期未定)

プラットフォームAPI(POS)

スマレジAPIの課題を解決するため、スマレジでは2020年にアプリケーションプラットフォーム「スマレジ・アプリマーケット」を公開しました。このアプリマーケットに開発者がサービスを公開するために利用するのが、プラットフォームAPIです。

スマレジAPIの仕様書はスマレジ管理画面からしかダウンロードできませんでしたが、プラットフォームAPIの仕様書はスマレジ・デベロッパーズのホームページから誰でもダウンロードできるようになっています。

プラットフォームAPIで提供される機能は以下の通りです。

【マスタ管理・設定系】

  • スタッフ情報の取得・登録・更新・削除
  • 社員ランク情報の管理
  • 役割・役職の定義・編集・削除
  • 部門・部門グループの構成情報の管理
  • 店舗・店舗分類情報の取得・登録・更新・削除
  • レジ端末情報の取得・登録・更新・削除

【商品系】

  • 商品の基本情報の操作
  • 商品に紐づくオプション項目設定の管理
  • セット販売商品の構成・編集

【顧客管理系】

  • 顧客(会員)情報の管理
  • 会員ランク(ゴールドなど)の定義・管理
  • 客層データの設定・取得

【在庫・仕入・棚卸系】

  • 在庫情報の取得・更新・登録
  • 仕入先データの登録・管理
  • 仕入先の分類・管理
  • ロス(破損・廃棄など)情報の記録
  • 商品発注の記録・管理
  • 入荷/出荷ステータスの管理
  • 入庫/出庫の管理
  • 棚卸データの操作

【販売・決済・取引処理系】

  • 売上取引情報の取得
  • 日別売上予算の設定・管理
  • セール内容(値引き条件など)の操作
  • 売上の精算処理情報の取得
  • 日次締め情報の取得
  • 消費税率・軽減税率設定の取得・変更
  • 但し書きの設定
  • 支払い方法の追加、支払い方法区分の設定
  • 値引き・割引区分・クーポンの管理
  • 個別アプリ専用支払方法の登録・管理
  • CAT/CCTカード会社情報の管理

TROCCO

TROCCOとは、株式会社primeNumberが提供するクラウド型ETLツールです。ETL/ELT機能をはじめ、データガバナンスやジョブ管理、データチェックなどの機能を提供しており、TROCCO1つでデータエンジニアリング領域を幅広くカバーできます。企業規模・業界を問わず導入されており、導入実績は2000社以上を誇ります。

TROCCOの最大の特徴は、ノーコードでデータ転送を実現できる点です。100種類以上のコネクタが事前に用意されており、GUI上の直感的な操作のみで完結するため、非エンジニアの方でも手軽にデータ転送を実装できます。

TROCCO API

TROCCO APIを利用することで、以下のような操作が可能になります。

  • 転送ジョブの実行・実行結果取得
  • 転送設定の作成・更新・削除・一覧取得・詳細取得
  • データマートジョブの実行
  • データマート定義の作成・更新・削除・一覧取得・詳細取得
  • ワークフロージョブの実行・実行結果取得
  • ワークフロー定義の作成・更新・削除・一覧取得・詳細取得
  • 接続情報の作成・更新・削除・一覧取得・詳細取得
  • ラベルの作成・更新・削除・一覧取得・詳細取得
  • ユーザーの作成・更新・削除・一覧取得・詳細取得
  • チームやリソースグループの作成・更新・削除・一覧取得・詳細取得

これらの機能を活用することで、バッチ処理やデータ連携をプログラムから自動実行し、結果を監視できるようになります。たとえば、「深夜にデータ転送を自動実行し、結果をSlackに通知する」といった運用が可能です。

TROCCO APIの公式リファレンスはこちら

データ連携にTROCCOを用いるメリット

異なるSaaSどうしを連携させる際、APIは非常に便利なツールとなります。一方、APIを用いた連携には、当然APIに関する専門的な知識やプログラミングスキルが求められます。エンジニアの数を十分に確保できていない場合、この課題はSaaS連携の促進を阻む大きなボトルネックとなるでしょう。

そこで、クラウドETLツール「TROCCO」を利用すれば、APIに関する専門的な知識や高度なプログラミングスキルがなくても、GUI上の操作のみでSaaSどうしを連携可能です。ここでは、TROCCOを利用する主なメリットを3つご紹介します。

ノーコード/ローコードで実装できる

TROCCOでは、ノーコード/ローコードでデータ連携が実現できます。画面上の操作のみで完結するため、プログラミング言語やデータ設計の領域に明るくない方でも簡単にロジックを実装できます。

一方、必要に応じて、柔軟にカスタマイズを行うことも可能です。ETLツールによっては、複雑な構築やSQLの記述に対応していないものもありますが、TROCCOではそれらに対応しており、データ抽出や変換・加工に詳細な条件を設けられます。

100種類以上のデータ接続先を保有している

TROCCOでは、SaaSだけでも40種類以上、全体では100種類以上の接続先をご用意しています。この豊富なコネクタにより、部門ごとに分散しているさまざまなデータを統合でき、社内のデータ利活用の幅を大きく広げることが可能です。

あらかじめ接続先ごとのコネクタが用意されているため、API連携のように個別で開発・検証・保守を行う必要がありません。その結果、データ連携にかかる時間やコストを大幅に削減でき、社内のデータ統合を手軽に実践できるようになります。

最短5分でデータ転送を実装できる

TROCCOを活用すれば、ノーコード/ローコードで完結する点や事前に接続コネクタが用意されている点により、データ転送にかかる時間を大幅に短縮可能です。

株式会社インボイス様では、営業と顧客管理を効率化するため、MAやSFA、ABMといったツールをいくつか導入していました。しかし、ツール間の連携について考えられておらず、同じお客様のデータを別々のツールで管理してしまっている点が課題でした。

一刻も早くデータ連携を実現したいと悩んでいたとき、TROCCOに出会ったといいます。「スクラッチ開発に比べて圧倒的に開発工数が下がること」「時間が掛からないこと」に魅力を感じ、TROCCOを導入していただきました。

結果として、MAとSFAのデータ連携を実現でき、インサイドセールスの担当者に獲得した新規リードをリアルタイムで渡せるようになりました。また、データを入力する手間も大きく削減でき、以前であれば半日つきっきりで対応していた作業が5分で終わるようになったといいます。

株式会社インボイス様の事例はこちら

TROCCOを用いたSaaS連携事例

ETLツールであるTROCCOを利用することで、API連携よりもより簡単にデータ連携を実現できます。ここでは、TROCCOを用いたSaaSのデータ連携事例を3つご紹介します。

HubSpot × Snowflake

HubSpotに搭載されているレポート機能だけでは不十分であったり、他のマーケティングツールや広告サービスのデータと組み合わせた横断的なデータ分析を行ったりする際には、HubSpotのデータをDWH(データウェアハウス)へ統合する方法が有効です。

そこで、TROCCOを利用して、HubSpotのデータをSnowflakeと呼ばれるDWHへ統合します。HubSpotをデータベースとしてデータ分析基盤を構築する場合は、Snowflakeと連携したBIツールでデータの可視化へ繋げることも可能です。

主な手順は以下の通りです。

  1. TROCCOを使用してHubSpotからSnowflakeへのデータ転送を設定します。
  2. 転送したいレポートタイプやメトリクスを選択します。
  3. スケジュール設定を行い、定期的にデータが更新されるようにします。

詳しい実装方法はこちらをご覧ください。

kintone × BigQuery × Tableau

HubSpotの連携と同様、kintoneに蓄積された顧客情報をDWHであるBigQueryに自動転送することが可能です。さらに、BigQueryをBIツールであるTableauへ接続すれば、分析・可視化までをスムーズに実行できます。

基本的な手順は、HubSpotとSnowflakeのデータ転送設定と同じです。

  1. TROCCOを使用してkintoneからBigQueryへのデータ転送を設定します。
  2. 転送したいレポートタイプやメトリクスを選択します。
  3. スケジュール設定を行い、定期的にデータが更新されるようにします。
  4. BigQueryにデータが転送されたら、Tableauで接続設定を行います。
  5. Tableauで顧客データを分析するためのダッシュボードを作成します。

詳しい実装方法はこちらをご覧ください。

Salesforce × BigQuery × Tableau

Salesforceで管理しているデータについて、数千/数万単位のデータをリアルタイムで分析したい場合や他のデータソースを組み合わせて分析したい場合には、DWHへの連携が有効です。

この事例についても、上記2つの事例と同じ要領で設定できます。

  1. TROCCOを使用して、SalesforceからBigQueryへのデータ転送を設定します。
  2. 転送したいレポートタイプやメトリクスを選択します。
  3. スケジュール設定を行い、定期的にデータを更新します。
  4. BigQueryにデータが転送されたら、Tableauで接続設定を行います。
  5. Tableauで広告パフォーマンスを分析するためのダッシュボードを作成します。

詳しい実装方法はこちらをご覧ください。

まとめ

本記事では、代表的なSaaSとそのAPIについて詳しく解説しました。

各SaaSが提供するAPIを活用することで、社内で散在していたSaaSのデータが連携され、より効率的なデータ利活用を実現できるようになります。また、効率が向上するだけでなく、データ品質の向上や新たなインサイトの創出も期待できるでしょう。

なお、システム間のデータ連携にはETLツールの活用も有効です。ETLツールがデータの抽出・加工・DWHへの書き出しを担うため、煩雑なデータの整形作業を自動化できます。また、基本的な操作はGUI上で完結するため、API連携よりも少ないコーディングでデータ連携を実装できます。

primeNumber編集長

primeNumberのブログを担当している編集長