当社執行役員CPO・小林 寛和が一般社団法人データサイエンティスト協会主催「一般社団法人データサイエンティスト協会 6thシンポジウム 〜実務者が集うデータサイエンスの最前線〜」に登壇いたしました。

データ前処理工程は、機械学習プロジェクトにおける工数の大半を占めると言われています。
分析基盤へのデータ変換、統合されたデータの品質管理、データのビジネス活用環境を支援するSaaS「TROCCO®(トロッコ)」が、どのように課題を解決しているのか。

登壇時のディスカッションより、TROCCO®︎の「データ転送」と「Web行動ログ収集」の2軸でビッグデータ分析基盤を構築し、低コストでプロダクト改善体制を実現した株式会社ギブリー様の事例をご紹介します。

株式会社ギブリー 取締役

奥田 栄司 氏

大手シンクタンクにて、10年に渡り大手企業のシステム企画から開発、運用までを経験。その後渡米し、日系企業向けITコンサルタントとして従事。帰国後は株式会社gloopsの海外事業責任者として、ベトナム子会社の立上げ、韓国事業の推進を行う。2016年株式会社Resola創業、代表取締役社長に就任。AIや自然言語処理を使ったプロダクト、サービスの開発に従事。

TROCCO®導入はWeb行動ログ収集SDK が決め手

早速、チャットボット型マーケティングツール「SYNALIO」では、TROCCO®をどのように活用しているのでしょうか?

奥田:我々の提供するチャットボット型マーケティングツール「SYNALIO」は、どのような目的で訪問して来たのかをヒアリングすることで、はじめてユーザーの背景や今まで見えなかったインサイトを理解し、最適な提案ができると考えています。言うならば、攻めのチャットボットです。積極的なヒアリングから生まれる会話データを活用して訪問したユーザーを見える化(具体化)し、パーソナライズされたコミュニケーションを設計できます。

具体的には以下のような機能を備えています。

  1. チャットボット機能:直感操作でオートリプライ/言語入力どちらも対応しているハイブリッド型のチャットボットを、Webページによって何個でも設置可能。行動データと会話データによって会話のだし分けも行なえ、工数をかけずに最適な顧客アプローチを実行可能
  2. WEB接客機能:ポップアップを自由に作成でき、配信タイミングも調整可能。 会話で誘導しポップアップでクローズ…という流れをコンテンツに触ることなく設計できる

今回は、SYNALIOを支えるビッグデータ基盤をTROCCO®を活用して構築しました。基盤の構成は以下の通りです。

奥田:AWSは当社で構築し、ユーザーのWEBサイト上の行動データを集めたアナリティクス機能の提供や、機械学習を使ったチャットボットやポップアップの出し分けなどに利用しています。

具体的に、TROCCO®のどのような機能が貢献していますか?

奥田:最初はすべて当社で基盤を作ろうと考えていましたが、なるべく早くサービスをローンチし、コスト削減をしたいということでTROCCO®導入を決定しました。主にWeb行動ログ収集SDKデータ転送機能を利用しています。

とりわけ、TROCCO®導入の大きな決め手はWeb行動ログ収集SDK でした。Web行動ログ収集SDK を使うと、サイト上にJavaScriptのタグをひとつ置くだけで簡単に行動ログが溜まっていきます。さらに行動ログがGoogle Analyticsの行動ログと近い形で蓄積され、マーケティング担当者の使い勝手がとてもよかったのです。

データ転送では、Web行動ログ収集SDKで取得したデータをビッグデータ基盤に転送しています。リリースしてから1か月で月間1億PVを達成しました。また大量データを送るのに遅延もなく、弊社バッチのタイミングに合わせてデータを送ってもらっています

TROCCO®導入による行動ログの取得は、SYNALIOにどのように反映されたのでしょうか?

奥田:管理画面上で行動・会話ログ解析のダッシュボードを構築・活用できるようになりました。加えて、ユーザーの行動データを機械学習にかけて、より最適化したポップアップやチャットウィンドウを出せるようになっています。

構築コストの削減により、本業に集中できるように

TROCCO®の導入以降で感じたメリットは何でしょうか?

奥田:TROCCO®の導入で大幅な工数とコストの削減に成功し、本業に集中できるようになりました。

具体的に、データ転送は運用が楽!最初の取り決めだけで、後は口を開けて待ってるだけで問題ありません。

Web行動ログ収集は、構築コスト削減はもちろん、 データ定義がGoogle Analyticsに近くマーケターが直感的に理解できる点や、primeNumber社のビッグデータ運用実績によるノウハウが得られる部分も大きな魅力です。

ありがとうございます。それでは、今後のデータ活用の展望をお聞かせください。

奥田:今後SYNALIOでは、「自動運転レベル3 – 特定の場所でシステムがすべてを操作、緊急時はドライバーが操作に持って行く– 」を目標にしています。またTROCCO®の利用という観点からは、BigQueryを中心とした分析基盤構築に利用したいと考えています。BigQueryへのデータ統合および、統合後のデータ変換にTROCCO®を利用予定です。

データ分析基盤の構築・運用は
TROCCO®️におまかせ。

ETL/ELTパイプライン構築やワークフローなどを、SaaS上で実現。データエンジニアの工数を削減して、分析やクリエイティブな業務に集中しましょう。

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株式会社ギブリー

https://givery.co.jp/

業種IT業界
設立2009年4月28日
従業員数120名 (グループ全体/契約社員、アルバイトを含む ※2021年4月現在)
事業内容HR Tech事業(track/athletics/CODEPREP)、 Conversation Tech事業(SYNALIO/LIBERO/Virtual Store)、 DX事業(PEP)、 Incubation事業(治療家ナビ/お墓探しナビ)