近年、さまざまな企業でFP&Aの部門強化をし始めている企業が増えています。TROCCOでは、これからデータを扱う経営者・担当者さまを対象としたTROCCO UPDATE NEWSセミナーを定期的に開催しています。本記事では、セミナーで発表した内容を一部抜粋して紹介いたします。

登壇者紹介

北川佳奈 氏(primeNumber コミュニティマネージャー)
primeNumberユーザーグループやData Engineering Studyなどを運営

森山理人 氏(primeNumber PMM)
コネクタの開発推進とユースケース提案などを担当

TROCCO UPDATE NEWSとは

北川:株式会社primeNumberマーケティング本部でコミュニティマネージャーをしております、北川香奈と申します。primeNumberユーザーグループとData Engineering Studyという二つのコミュニティのコミュニティマネージャーをしておりまして、コミュニティの企画であったりだとか、運営を担当させていただいております。ぜひ、今回ご覧いただいている皆さんと一緒にTROCCO UPDATEを学んでいければと思っておりますので一緒に学んでいきましょう。

北川:改めてTROCCO UPDATE NEWSとは?っていうところでご説明させて頂ければと思います。 このセミナーシリーズでは、TROCCOの最新情報をお届けできればと思っております。

昨年、12月に開催させていただきましたZEROONEで発表させていただいたコネクト100+ですが、昨年の11月から多くのコネクタリリースさせていただいております。改めてコネクタの具体的なユースケースや、その他の機能アップデートをこのセミナーでお届けしていければと思ってありますので、引き続きご覧頂ければと思います。

今回は、FP&Aというところで、経営企画であったり、財務領域に特化したコネクタにフォーカスして、4つの転送元コネクタのユースケースをご紹介できればと思います。 

まず1つ目マネーフォワードクラウド会計、2つ目マネーフォワードクラウド会計プラス、3つ目freee請求書、4つ目freee会計、こちらの4つをご紹介いたし ます。

現在、請求書データの収集に時間がかかったり、会計データ集計がうまくいかなかったりなど手作業で集計されている方でこのような課題をお持ちの方は結構いらっしゃるかなと思います。そのような非効率な作業を自動化することで、請求書データや会計データの取り込みにかかっていた時間を削減して、本来当てるべき作業に時間を当ててもらえると思い、今回、ユースケースの方をご紹介させていただければと思います。

現在、TROCCOをすでに活用中で、 最新のプロダクトアップデート情報をキャッチアップしたいという方もご覧いただけるセミナーとなっております。 

TROCCOの基本概要とコネクト100+について

森山:株式会社primeNumberの森山と申します。 

先ほど、北川の方から、ご紹介しましたTROCCOのコネクタアップデートについてですが、4月版として、FP&Aのコネクタについてご紹介をさせていただきます。

その前に、 お越しいただいてご覧いただいている方の中では、TROCCOはすでにお使いいただいている方、まだ使ったことがない方、TROCCOのことを知らない方など、様々な状況の方がいらっしゃると思いますので、簡単にTROCCOのご紹介を少しだけさせてください。 

TROCCOは非常に利用学習コストが低く、直感的に触っていただけるUI/UXのデータ連携転送ツールになります。

本日、ご紹介するようなコネクタもすでに選択肢の中に入っておりますので、ぜひ、無料でアカウントを作っていただいて、まずデータ転送などを試していただけたらというふうに思っています。 

森山:現在、TROCCOでは今回の事例の企業様含め、2000を超える企業団体にお使いいただいております。TROCCOのご利用様の中では、データを扱う人材だけではない方も使っていただけているというのが非常に大きなポイントだと思っておりますので、皆様にも試していただけたら幸いです。

その上で、今日ご紹介するような会計に関するデータや他のデータももちろんですが、重要なデータが含まれている可能性もあるためデータの扱いに不安を抱く方もいるとは思いますが、システムでデータ自体を暗号化必ずしておりますので、個人情報や機微情報がマスキングされておりますのでセキュリティ面でも安心してご利用できます。

そして、冒頭にご紹介差し上げたコネクト100+ということで、もともと100種類以上の接続先を持っていますが、この2025年に大幅の拡充を予定しております。 本日、ご紹介をさせていただく、会計のコネクタとしてご紹介させていただくfreee、そしてマネーフォワードという製品をご紹介の中でそれ以外のデータも扱ってまいります。

ぜひここも楽しみにして、 皆様の業務をより楽にしていただけたらと思っています。 また、我々もコネクタが出たかということをSNSなどで発信しておりますので、皆様も新しいコネクタの情報が出ましたら喜びのコメントなどをいただけましたら、わたくし共の励みにもなります。

FP&A領域の課題に対応する4つの新コネクタ

森山:では、本題に入っていきたいと思います。FP&Aのコネクタを今回リリースをさせていただいております。 TROCCOのランディングページのところに対応コネクタというところがあり、そこから、マネーフォワードのクラウド会計、そしてクラウド会計プラス、そしてfreeeの請求書、freee会計、このコネクタをリリースを確認することができます。

今回紹介するコネクタ一覧

  • freee 会計
  • マネーフォワード クラウド会計
  • マネーフォワード クラウド会計プラス
  • freee 請求書

コネクタの特徴と連携イメージ

森山:まず、freeeについてですが、非常に個人事業主、中小企業の方から、比較的大規模な企業さんまでお使いいただいている会計のソフトだと思います。 

freee会計の方では、資料の左側に表示されているオブジェクトの情報を取得することが可能です。freee請求書については、納品書、請求書、見積書の一覧を取得することができます。

利用方法としては、実際に現在ご利用いただいているfreeeの方にアプリとTROCCOを連携する許可設定をしていただき、我々のTROCCOの方でええ接続情報を入力してスタートをしていただけます。TROCCO画面上から操作をしていただくのみなので非常に簡単にできます。プログラミングの言語を使う必要がなく、データを取得していただくことが可能です。 

一点、注意事項がございまして、転送元をfreeeで使っていただく場合、他のジョブと同時の実行は現状できないような状態になります。

接続する際に、APIの仕様の方で、アクセストークンを都度許可を得る必要があります。そのため、他のジョブとの並列はできない部分をご容赦いただけたらなというふうに思っております。

森山:そして、マネーフォワードですが、個人的に利用している方や、企業の皆様としても、マネーフォワードをソフトウェアとして利用されていることも多いと思います。

資料の左側に書かせていただいているものが、マネーフォワード会計です。 右側に書かせていただいているものがマネーフォワード会計プラスです。 お使いいただいているソフトウェアはそれぞれ違うものになりますけれども、こうしたものを取得して、決算の資料に使っていただくケースもあると思いますし、日々の会計データの集計や、予算と実行の間の突合なんかをしていただいている方も非常に多くいらっしゃるんじゃないかなと思います。 

こうしたデータを皆様で取得をしていただき、他のデータとの連携していったり、スケジュール実行することで自動的に取得をして、最終的にはエクセルやスプレッドシートに反映するなどお使いいただいているユーザー様も非常に多くいらっしゃいます。

次に、実際のユースケースとして、簡単なものをご紹介できればと思っております。 

コネクタユースケースイメージに関して

森山:たとえば、業務の効率化という部分では、今回のコネクタfreeeを事例に紹介をさせていただきますが、SaaSの管理画面上で日々閲覧している経理の方も多くいらっしゃると思います。

ただ、その一方で、実際に経営陣や株主の方へのレポーティングや、営業やマーケティングの方々と話をするときに、データを整形をするケースもあるというふうには伺っております。そうしたケースをの場合、多くの担当者様ではフリーの中からCSVって出力をして、他のデータとの突合を手作業で行い。クロス集計分析を行っているケースがあるというのも伺っております。

もしそういった場合であれば、現在のレポートフローに一部追加していいただき、別のデータと統合したりすることで手作業での業務時間の課題を解決していったりすることができます。

また、一日に1回や月に1回など処理ができますので、スケジュールに合わせた集計をすることで、自動的に統合した情報をスプレッドシートの形式に出すことも可能になります。

もしくは、統合したデータをデータウェアハウスストレージの方に出力をしていくことで、会社のメンバーへの共有を楽にすることも、TROCCOを使うことで可能になります。 

森山:TROCCOを使わずに実装しようとすると、社内のデータを扱える人材やデータエンジニアの方などにSQLなどのプログラム言語を書いてこうしてほしいというような依頼をしますが、実装してほしいスケジュール感ではむずかしく、なかなか思い通りにいかないケースもあると思います。

その他にも、依頼した加工してほしい内容が、実装側のデータエンジニアがその領域に詳しくない時(それってどういうことですか?)というコミュニケーションが発生してしまうケースもあると思います。その結果、実装スケジュールがずれてしまう要因にもなってしまいます。

ですので、経理の方や会計のチームの方など担当者自身でデータを転送できる、届けることができるということは、業務の自動化や効率化を図ることができると思っております。

また、よくコストセンター、プロフィットセンターなんていう言い方を企業の中で呼んだりしますが、実際にバックオフィス側でやっている作業自体が、実際にどういった形で営業の売り上げにつながっていくとか、コストとしてのROIに貢献しているのかというのを可視化していくことが難しかったりするケースがあるというふうにも伺っています。 

たとえば、マーケティングとして使っているような経費データを実際にマーケティングで使っているようなイベントとして紐づけていた時にどれぐらい集客につながっているのか、その集客したデータが実際に営業側の受注としてどうやって繋がったのか、こうしたものを紐付けていくことで、どんな経費を使ったどんなイベントが最終的な売り上げにどれぐらい貢献していくのかという横串を通していくことも可能だったりします。

primeNumberを実例とした紹介

森山:本日は、TROCCOのホームページの方にブログというものがあります。

そちらのブログ記事を一つご紹介をできればと思っております。

たとえば、よく起きるのが秘伝のタレになってしまっているエクセルや紐付け関数の重なりによって、エクセルの管理が難しくなってしまうケースあると思います。

こうしたケーズの課題を減らしていき、かつデータをリアルタイムで把握したいっていうケースあるんじゃないかなと思います。

実際、弊社の会社自体も非常に急成長させていただいて、様々なデータがより広範かつ複雑なってしまっています。そのようなところから、弊社の会社を事例として紹介をしていきます。

現在、FP&A上での課題として、予実管理に手作業がかかっていってしまってますし、各部署にこのカラムの名前はどういうことなの?どういう理由なの?っていうことを確認していく必要があったりします。

また、データが分散をしていることで、意思決定がどんどん時間がかかってしまったり、内容が間違ってしまうっていうリスクが発生していたりします。 

たとえば、A部署の予実の管理がスプレッドシートでやっているようなものもあったりしますし、人事や給与側のデータなんかは別のデータベースで持っていたりします。それらの情報を最終的にCSV出力をした後にスプレッドシートで加工をして、BIツールで可視化をすることがまだ不十分なことは、ITの会社でありながら起こっているというのがあります。 

森山:こうしたものをTROCCOを活用して、簡単にデータを接続し、必要な加工を行い、接続する工程を実施することが可能になります。

今回ご紹介をするfreee会計のコネクタは会計のデータや財務諸表の部分を連携していますし、Salesforce、我々使っているようなところで言うと、ユーザー様のデータや営業のメンバーが日々、どのような活動しているのかものであったり、他の人事を含む別のデータはリリーショナルデータベースに格納されています。 

様々なデータをTROCCOで連携をして加工し、データウェアハウスで統合していくことを取り組んでいます。

これを実装することで、本来予実管理をしている以外の部分の泥臭い活動をなくしていくことができますし、経営会議があるので、必要な部分で更新してくれといった段階に、その最新の更新の状態で見に行くということができます。

また、数値の更新があった時に、それもすぐにリアルタイムに反映をしていくことができるますし、入出金のデータと売掛の消し込みということもできるようになるため、各部でどんな予算を消化しているのかという情報をリアルタイムで見に行くことができます。 

森山:他にも、KPIを設定したものの共通費をどうやって配備していくのか、どういった理由で増減をしていくのか、人件費が変わっていったときに即日にそれを反映していくっていうことも取り組むべき作業になると思います。

今回であればデータウェアハウスに転送して、自動連携のスケジュールを、1日1回とか1時間に1回、更新設定することができると、常に最新情報を把握することができるため、今までこれが勘と経験に頼っていたもの自体を、精度が高い会話をすることができる状況に持っていくことができると思いますし、予算が失効していないものを、より効果の高いところに配合していくのかということもできると思います。

経理の方にとっては、今まで泥臭く、コミュニケーション交わしながらCSVを手作業で加工していた作業を脱却できると思いますので、この機会に皆様にはぜひ使っていただきたいと思っています。 

こうしたことをやらせていただいて、我々primeNumberとしても、実際に自分たちにぴったりな予実管理も組み方というのを会社の中で模索をしています。

KPI可視化のホワイトペーパー紹介

森山

また、こうしたものも、どのようにKPIを設定していけばいいのか、そもそもどういうふうに段階を踏んで、アーキテクチャを作っていけばいいのかというものは、KPIの可視化というホワイトペーパーがありますので、可視化をする必要性やダッシュボードの例、どんな進め方をするのかなどが記載されていますので、ぜひダウンロードし、ご覧いただけたらと思います。 

ぜひ、このTROCCOを無料で始めていただいて、まずは業務の効率化、自動化を進めていただきたいと思ってますし、ぜひ皆様の経営の効率化というのをよりよく進めていただけたらなと思っております。 

今回は会計のコネクタを紹介させていただきましたが、今後もRevOpsに関するものなど、様々なコネクタを我々は出していきます。

本日はお昼の貴重なお時間を頂戴しまして、誠にありがとうございました。ぜひ今後もこうしたアップデートの情報を毎月配信していきたいと思っておりますので、楽しみにしていただけたらと思います。

>>資料ダウンロードはこちら

まとめ

本記事では、TROCCOを活用して、煩雑になりがちなスプレッドシート作業やデータ取得に関するコミュニケーションコストを大幅に削減する方法について紹介しました。特に、会計や業務担当者が「ほしいデータをどう伝えればいいか分からない」「取得されたデータが期待と違った」といった悩みを抱えがちな現場において、TROCCOのようなツールを自身で操作できる環境は、大きな業務効率化につながります。

無料で始められるフリープランも提供されているため、まずは実際に使ってみることで、どれだけ業務負担が軽減されるかを体感していただくのがおすすめです。また、ユースケースのイメージが湧かないという方も多いかもしれませんが、運用のなかで徐々に具体化し、チームや業務に合った使い方を見つけていけるはずです。

Excel操作に多くの時間を割くよりも、本来注力すべき業務にリソースを振り向けるためにも、ぜひこの機会にTROCCOの導入を検討してみてください。